介護施設でも積極的に導入されているフットケアだが、足自体の機能の低下を予防することが重要だ。加齢による身体機能の低下は避けられないが、それでも可能な限り良好な状態を保つのが健やかに暮らすための工夫である。高齢者は体力の低下によって歩行機能が低下しやすいが、年を取ったことを理由に足の状態の管理を疎かにするのは良くない。健やかな暮らしと足の機能は大きく関係しているため、毎日を快適に暮らすなら足の機能を重視するのは必須だろう。
自分の足で歩くのは全身に適度な刺激をもたらし、血行の改善にも繋がる。足の筋肉も強くなり、老化を促進させる寝たきりの状態を回避しやすくなる。いつまでも若々しく暮らすなら足の健康にこそ強くこだわることが重要と言えるだろう。介護の現場でも高齢者の歩行訓練は重要なリハビリとされている。自分の足でしっかりと歩くのが効果的な老化予防と言っても過言ではないが、あくまでも適度な刺激をもたらすことが目的である。足の筋肉を強くすることで健やかな暮らしが可能になるものの、やりすぎると却って体調不良を促進させるので注意しなければいけない。
また、介護の現場で行うリハビリは本人の意思を尊重することが何よりも重要なので、歩行機能を保つためであっても無理強いはできない。強引なリハビリは自分の足で歩く意思を損なうおそれがあるので、本人の意思や体調を踏まえて慎重に行うことが大切だ。本人が歩くことを望んでも体がついてこないケースがあるので、周りの人がしっかりとサポートすることが安全にリハビリを行う条件である。